2006年03月08日

負け組。

今日は暖かかったので、ちょっぴりオサレなんぞをしてレース着用で駅前まで散歩に出たところ(ダイエット&体力作りのために毎日実行中)、明日から股寒くなるという話をリーマンの人たちがしておりました。
寒くなったら家を中心に半径駅前周辺くらいしか動く気になれない自分をよく心得ていた私は、急遽予定を変更して、プランタン銀座で開催中のアンティークバザールに出かけたのでした。結局初日に。

しつこいようですが、私がアンティークにはまった原点がホワイトワークで、だからいまだにホワイトワークには広くて深いアンティーク道の中でも格別な思い入れを持っていて、素晴らしい(というか凄まじい)ものに出会うと理性がなくなります。アンティークレースというと、もっと繊細で華奢なものを想像していた、とか人に言われますが、多分それはニードルポイントレースとかの編み物系?で、私にはまだなかなか把握できない世界なので手を出してないだけです。ホワイトワークはホワイトワークで、色々見ていくと見飽きない奥の深さや繊細さ、そしてその陰にあっただろう恐ろしい過酷な作業が脳裏をよぎります。素晴らしいです。
んで、生まれて初めて撫で回して愛おしみたいような運命のペチコート様と出会ってしまったのが、恒例で開催されてるこのアンティークバザールなのです。ちなみにそのペチコート様を購入したお店がエンジェルコレクションさんで、それからオーナーの坂崎さんにいろいろ教えて頂きつつ日々を過ごしていたら、いつの間にかアンティーク道というけもの道(←この辺から中島みゆきの歌がかかる)を歩んで数年というわけでした笑。

というわけで、今回のメインはなんといっても、先日触れた「凄まじいホワイトワークのハンカチ」の鑑賞でした。.
.
会場に着くと速攻で坂崎さんが歩いているところを発見したのですが、ご挨拶をした後に聞いた言葉は「あのホワイトワーク、もう売れてしまったの…」。
えええマジですか!絶対一目見たくて電話で所在を問い合わせた時、ちなみに値段は○十万円って伺ってたから、しばらくは残ってると思ったのに(そして運がよければ入手できるタイミングも来るかと思ってたのに)!

でも会期中は展示してあるとのことなので、早速ブースに伺って拝見しました。
…貯金予定だった原稿料を積んで、電話の時に押さえておくべきでした。
それはもう見たことがないほど、本当に「凄まじい」の一言に尽きるホワイトワークでした。
購入予定の方も、坂崎さんの日記(2/28)の

▲「チラッと公開」の記事と画像で即決コールだったそうです。

ああ…この思い切りのタイミングが大事なんだよこの思いきりが…(負け組)。
や、私は品物が実用じゃないという、自分なりの最低限の枠を超える品だったため、やっぱりぐらつくにしても実物を拝見してから(笑)とか思っていたのですが、その方はマジでいいお買い物をしたと思います。あんな凄まじい方が手許に来て毎日拝めるなんて、本気でうらやましい…。

いやその、ジャンボリーで見せて頂いた洗礼式用ベビードレスのホワイトワークも凄かったんですが(小さい品なので細工も自然に細い糸を使った細かいものになるわけです)、やっぱすぐ売れちゃったもんなあ。私以外にもホワイトワークの魔力の下僕状態な人って他にもいるんだなあ。だったらその何倍も凄い(その細かさがハンカチという更に小さい空間いっぱいに凝縮されていて、しかも空いた空間が無いほど更に細工が施されているんですよ)ものだったらやっぱ放っておかれないよなあ。

もう、ため息をつきながらルーペで細部を見たり、顔を近付けて自分の目に細工を焼きつけたりでした。今回は会期が長いのでもう一回くらい見に来ようと思ってたら、お隣で一緒に見ていた他のお客さんも同じことを言ってらっさりました。とりあえずこのハンカチが素晴らしい感動を口々に言い合うしかありませんでした(見ず知らずの方だったのですが)。
いやほんとマジで素晴らしかったです。
これともう一つ仕入れて来たとあった「すごいレース」、ボビンを1000本以上使って織り上げたというブリュッセルレースを拝見させて頂いたのだけど、こちらも模様と模様の間なんかは普通の布に見える(だから一瞬ホワイトワークと間違えそうになる)ほどの凄まじい密度で、ちらっと見ただけでも「あれ凄そう」とは思ってたけど、至近距離で見るとくらくらする程の迫力でした。

といってもどちらもレースなので、温もりや柔らかさが込められた迫力なのですが。
そこに職人の技量や作業時間や労働環境などなどを重ねて思い描いた時、凄みが加わるって感じだなあといつも思うんですが、手で丁寧に作られた美しい品はどれも、その歴史的背景を超えて優しく迎えてくれるなあと思います。
その優しさに甘えて、粗末に扱うことが無いように大切にしていきたいなあ、と、コレクションが増える度にいつも思います。


ところで、坂崎さんからは「ブラウスもたくさん仕入れて来ましたよ〜」と伺っていたのですが、確かに増えてました。ブラウス。
とにかく造りが丁寧で細かく手が込んでいる少し時代が古そうな気品のある品から、明らかにエドワーディアンな感じの洗練された可愛い品まで、魅力的な白ものが沢山。

『漫画防衛白書』で「でこ」が着ているブラウスはこちらに以前あったアンティークで、欲しいなあと思ってたら売れちゃったのが口惜しくて漫画で着せてやったのですが(笑)、それの姉妹のようなブラウスもいらっさいました。
今回のは7分袖で、袖の膨らみも前あったものより大きいのですが、今度こそリベンジするしかないと思って連れ帰らせて頂きました。アンティーク買いも少し控えようと思ってたのに(負け組)。

▼ちなみにいい加減に撮ったから映り悪いけど、これ。
アンティークブラウス

仕入れをしていて、「これはあのお客さまにぴったり」と感じることなんかがあるそうなのですが、このブラウスでは、以前のやつと『白書』のブラウスの由来をお話していたせいだと思うのですが私を思い出して下さったそうなので、そういう意味では出会うべくして出会った品なんだろうと思います笑。
わーい自分の漫画のキャラなんかに負けないぞー。ウフフ…。

などなどいろいろ相手をして頂き、バザールに通ってるうちに何となく顔見知りになってしまった他のいくつかのお店で色々見せて頂いて、大変幸せな気持ちで帰路についたのでした。


しかしつまらん洒落心を起こしてサンダルなんぞを穿いて歩き回ったせいで、帰り道は足が痛くてそこでも負け組な感じでした。
posted by deco at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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