2006年04月08日

うるわしのレース様★神戸・名古屋旅強行軍

昨日は何故かseesaaに入れなかった。

4/3あたりから「あ、今私は確実に暇なんだ」と気付き、レース展がそろそろ終わるのにも気付き色々迷っていたわけですが、結局6ー7日で全部回るという強行軍を決行してきました。
金ないので夜行バスとか考えたんですが、体力ない方を重視して新幹線をフル使用という大変バブリーな強行軍でした。でも5日朝まで行くの自体を迷ってたり、決めた後は格安チケを急遽買いに逝ったりしてたので、5日からが遠足って感じでした。


つうか想像以上にHydeのチケ高騰しすぎ(オクで)。
今後ライブに逝きたいと思ったら、大人しくFCに入りますチキショー。
(↑Hydeライブを諦めた)
いやHydeへの愛が相場2万に届かなかったって言われればそれまでなんだけど。いや言い訳くさいが、やさいでも相場2万だったら逝かないと思う。.
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6日は結局朝3時過ぎまで起きてたので、約3時間程仮眠を取って出かけた感じでした。
目的の『レースの花華』展をやってる「神戸ファッション美術館」は、出かける寸前に最終チェックしたところ、実は新神戸ではなく新大阪から電車乗り継ぎの方が近いらしいということが判明し、早くも脱力(シャオリー)。

開館が11時だというので、時間逆算して家を出たところ、通勤ラッシュに巻き込まれ、胃痛をおぼえながらも何とか新幹線乗り場に辿り着く。つうか「通勤ラッシュ」と一言で言うと、なんかひとつの個体みたいだけど、あれみんなそれぞれ出社するために毎日必死でやってる人たちなんだよなー。中高時代ってあの中に自分もいたし、数年前に数カ月やってたこともあるけど、もう私にはあれを毎日やるなんて絶対できない。
だからすごいなあ、とただそれだけで尊敬してしまいます。
考えたら何で毎日学校に通えていたのかも、今となっては不思議でたまらない。同じ人たちのいる同じ場所に決まった時間に毎日通うなんて。
そう考えると、自分はリア厨の頃からさして変わってないとか思っていたのだけど、既にいつの間にか、リア厨の私とは全然別の人格と言ってもいい厨な私という人間が出来上がっていたってことで、時間って不思議だなーと思ったりします。

そんなこんなを思いながら新幹線に乗り、車中退屈だろうと持ってきた本とかあったんだけど、煙草2本ほど吸ってから記憶が飛んでるので、爆睡してたらしい。気付くと新大阪に到着していたので、そこから記憶をたよりに「六甲アイランド」に向かう。
六甲アイランドは台場のような埋め立て地(というかシーサイドな新しい街笑)なので、在来線から盲腸のように出ている「六甲ライナー」つう変な電車に乗るんだけども、ちと「ゆりかもめ」みたいな感じの電車だった。
そして到着駅も思いっきり「出来たばかりの人工的なオモチャの街」な印象でした。常日頃の私なら、一通り散策したりしたと思うのですが、一目「神戸ファッション美術館」だけを目指して進んで、見終わった後は速攻その街を離れたので、いま自分は非常にクローズドな状態なんだなあ、とか再確認しました。


この美術館ですが、常設展示として簡単な西洋服飾史と、絹布資料などなどが展示されているようでした。
18世紀くらいから20世紀にかけてのファッション事例がなかなか面白くて、一度鉄製のペチコートを中に入れたすさまじいスカートのドレスまで行き着いた後、古代ギリシャのトーガ風のハイウェストストレートラインへの懐古が来て、それからルネサンスへの懐古→ヴィクトリア時代でお馴染みバッスルスタイル(今度は尻部分だけふくらんでる)へと移行したらしいので、現代ほどスピードは速くないけど、ファッションって昔から円を描くように流行が移っていったんだなあと思いました。

そのルネサンス懐古のドレスが「ロマンティックスタイル」というらしいですが(どっかで聞いたことのある名前ですね笑)、特徴が開いた胸元とばかでかい膨らんだ袖なんですよ。袖だけで身頃分が取れてしまいそうなくらい布が使われてて、丹念なギャザーを寄せることでばかでかい袖が実現されてるわけです(羊の脚に似てることから、「マトンスリーブ」とかそういった言葉で呼ばれるらしいよ)。型紙とかも展示されてたし、実は去年のアンティークバカ買い期にそうしたブラウスを発見して手許に一着あるのでわかるのですが、作れと言われたら苦悩するくらい大変そうな工程です。
ちなみに現代ウェディングドレスによくあるあの醜い膨らんだ袖みたく肩上に張り出したりはしてないので、この型は物凄く可愛いのですよ。
もう、しばらく見とれました。着たかった。

あとは絹布を使った世界の衣装の展示で、インド、ラジャスタン地方のマハラーニ婚礼衣装や、マハラジャ専用クルタがあったりして、かなり興奮しました(私はクルタとかアラブの紳士服一式とかが大好きです)。
そして一応の目玉展示が、ナポレオン戴冠式の時の復元衣装らしいのですが、それはできるだけ当時の素材を使って服飾学院の方々の必死の手作業で復元した凄まじいものなのですが。…なんつうか権力の頂点にいる人にとってゴージャスな衣裳というのは、決して自己顕示欲だのオサレだののためばかりではなく、むしろ国威を示す意味合いが大きかったのだろうし、礼服なんかだと間違いなくそういう目的以外の何があるって感じよ、ってところだろうと思うのですが。んで私的にナポレオンの一番大きな功績は、フランス革命によってぶち壊された文化(レースとかジュエリーとか)の復興だと思ってはいるのですが。…しかし、絵で見た時から思ってたけど、この戴冠式衣裳はやっぱり悪趣味だと思う…。


んで目的のレース展ですが。
今回はボビンレースということだったのですが、余りに繊細でうつくしいものばかりなので、またニードルポイントレースとボビンレースの違いがわからなくなりました。初歩からおさらいしないと駄目だ…。
しかもポワン・ド・ガーズとポワン・ド・ローズの違いが全くわからない…。名前からして、後者が薔薇柄中心なんだろうとはわかるんですが、ガーズの方にも薔薇柄満載のがあるし、一体どう見分けるんだよう、と半泣き状態になりました笑。
個人的にはこのシリーズが最近気になるレースで、理由は特徴の一つ(らしい)幾何学模様が非常に可愛いことと、本当は編んでいるんですがただの布に見える部分まであるスリリングな繊細さがたまらんからです。先日拝むことができたすごいホワイトワークのハンカチのカットワークの模様がこのシリーズの幾何学模様と同じだということから、製造地が同じなのでは、という推論ができるらしいところも目を惹かれた理由の一つです(単純なので)。

んで、今のところだいたい実際に入手できる(金額的にも出物的にも)レースはやっぱり19世紀頃のものからなのですが、もっと古い時代のレースがたくさん展示されておりまして、バランシェンヌというレース(またまたどっかで聞いたような名前です笑)の繊細さがマジ凄かったです。触れたら溶けそうなこの柔らかい見た目ってどうよ。
しかも今回のこのすごい展示物が個人蔵ってどうよ。
恐るべしレースの世界。

色々学ぶところや堪能するところが大きかったので、図録があったらぜひ買おうと思ったのですが、そんなものはこの美術館では発行されてなかった。
しかももちろん撮影禁止だった。
その辺は非常に不満が大きかったけど、迷った挙げ句に見に来てよかったなあと思った貴重な品々でした。堪能。



その後、大阪難波に取って返し、運命のいたずらからニートになる決意をしたケンさん(嘘)と合流。今回も青島コート+ひらひら服で大阪上陸をし、どうせなら後学のためにも実物初期型を見学(んで金額が妥当なら購入)したいと思ったので、調べておいたミリタリショップへ直行。ちなみにケンさんは空腹状態。そしてミリタリショップは殆ど見た目倉庫で、ちょっぴり入店にビビりが入ったのですが、中はミリタリ衣類天国じゃないですか。
人(ケンさん@空腹状態)を待たせているので、速攻店員さんに実物青島コート初期型を見せてもらい、そこで見たことのないライナーを発見。店員さんに聞いたところ、その白い毛布状のライナーが初期型で、私の持ってるパイル地のはその次の型だそうな。その先は実際もっとぺらくなったのか、単に今じゃあまりライナーなんか入手できないのでM-65用をつけてるのかは結局わからなかったです。
ちなみに私の着てった青島(4000円で購入)はレプリカじゃないそうだったのでかなり大喜び。いや変なとこ本物志向なんですよ。レプリカの方が日本人サイズで作られてたり、微妙なシェイプを入れて現代服的にオサレになってたりするんですが、どうせならモデルとなった本物じゃないと満足できないんですよ。傷みやなんかは時間が加えた味なんですよ。本物のオーラってやっぱあって、私はそこに凄く弱いんですよ。…ロリブランド服からアンティーク衣類に移ったのもそういう性癖のせいです。
ある意味金がかかるけど、ある意味金かからないとも言える(本物を識別できる場合、ネット販売やオクで出物をハケンして入手すると、下手な新品レプリカより全然安い)、微妙なラインの嗜好です。
そんなわけで、初期型ライナーはぜひとも押さえておきたくてたまらなかったのですが、状態と価格の比較検討をしたかったので、一晩だけ取り置き願いを出して辞去。ひとりだったらそのままミリタリ衣類の世界に埋もれていたような気がしました(好きでして)。
ちなみにケンさん的には青島不評でした(笑)。

それから空腹のケンさんと居酒屋みたいなところで飲み食いしていたら、友人からようやく連絡が来たので、そこで落ち合い、とりあえず3人でアニソンカラオケをして解散しました。
アニソンカラオケだった理由は全員オタクだからです。
それから友人宅で夜更けまで落描きをして遊び、翌朝ごはんを頂いて大阪を離れました。いつもメールか電話ばっかりでなかなか会って直接だらだら喋れないので(二人とも貧乏で人込みが怖くて駄目だから)、「いつか東京か大阪で会おう」を合い言葉にしていたので、せわしない中でも会えてよかったです。こんどはもっとだらだらしたい。


んで昨日7日は、それから新幹線で名古屋で途中下車し、電話で道案内をして頂きながらエンジェルコレクションさんのサロンへ。いつも東京のフェアとかでお会いしてるので、一度は本拠地の(笑)サロンに伺いたかったのです。
でも電話番号はメモ忘れて家族に聞き、名古屋からの交通もメモ忘れで電話でナビって頂くという超間抜けな訪問。
しかも大阪ー名古屋というそこそこ近距離でも爆睡し…という、半分寝惚け、半分動揺が続いているという変な状態で到着したので、サロンでは挙動不審状態でした。サロンの主、坂崎さんが、何度もお会いしている顔馴染みの方でよかったとあれほど思ったことはありませんでした。それ程我ながら不審でした。つうかロボっぽかった。

お茶とお菓子をご馳走になりつつ、レース展の話やアンティークの話だの、「アンティーク好き→目がマクロモード常にオン状態になっていく」症状はもう宿命だというような話だのを、アンティークに囲まれた落ち着いて優しい雰囲気のサロンの中でしていると、疲れや心のこわばりがゆっくり解けていくような気持ちになりました(口調はずっとロボが直りませんでしたが)。自分の現状の詳細を話したわけでもないのに、すごく的確な言葉で励ましの言葉まで頂きました。それを聞いて、「あ、私は今かなり疲れてて、しかもかなり余裕がないんだな」とか再確認したりしました。もしかしたら坂崎さんの言葉は、会話の流れ上なんとなく出た言葉だったのかもしれません。ただその中に、やっぱり必死で頑張ってきた時期があって今の坂崎さんがある、という感じが滲んでいて、私もこんなふうに素敵なおねいさんになっていきたいなあ、と思ったのでした。


ホワイトワークの衣類は、つい先日の東京のフェアでほぼ見尽くしていたので、昨日はいつもそこまで目が届かない端切れやボタンなんかもゆっくり品定め。ポワン・ド・ガーズシリーズはもっといろいろ知ってから、と思っていたのですが、おそらくそれらやあの驚異的なハンカチと同じ場所出身だと思われるホワイトワークの小品を発見したので、レース巡り旅の自分への土産にそれを求めて帰りました。
それを手に取った時、「とうとう発見したわね〜」とか言われてしまい、すっかり嗜好が掴まれている状態でした。実際、買い付けの時に「おおこれは!」と思った品を私がかっ攫って行く、ということが数度あったそうです(ハンカチだけは先を越されましたが笑)。品物の製作された手間やその価値を思うと、販売価格は決して高くはなく、むしろ安いくらいだろうと思うのですが、最下層自由業者の財布的には正直決して安い買い物ではありません笑。なので、画像だけである程度状態などがわかる品は専ら海外オークションなどなどのお世話になって私のコレクションは出来ているのですが、私のコレクション(主にホワイトワーク)の一番良い品は、やっぱり全部こちらで巡り合った品です。だからというわけではないですが、こちらの品というか、坂崎さん&河村さんの審美眼が自分でアイテム探しをする時のひとつの目安になってます。

ただ一つ惜しいのがジュエリーで、正直人が躊躇するくらいのレースやフリルのひらひらでも着こなす(むしろ似合う)自信はあるのですが笑、同じようにラブリーなジュエリーって何故か激しく似合わないんですよ。元々ジュエリー自体にはさほど関心がなかったので、強い執着も余り無いのですが、お二人のその同じ審美眼で買い付けて来られた愛らしいジュエリーが私にはマジで似合わず、遠巻きに眺めてはがっくりして帰る、というのは残念な状況です。

ま、そのぶんホワイトワークやレースは時代錯誤なくらい禿しく身に付けてるし、大事にしてるからいいか笑。


脈絡も何もない旅行記な感じになりましたが、サロンの空間が心地よくてほっとしたらしく、名古屋→品川までで再び爆睡し、帰宅後も本日昼過ぎまで爆睡したわたくしでした。


そうそう。
何度か「どこかで見たことがあるような」という表現を使いましたが、ともに『ファイブスター物語』を連想させる単語だということに気付かれた方はいらっしゃったでしょうか?
穿ち過ぎかもしれませんが、ファッションにはやたら煩い永野護なので、西洋ファッション史やレースの簡単な知識程度は頭に入ってる可能性はでかいなあと思い、それらからヒントを得て作られたコスチュームやネーミングもわりとあるのでは、とか思ったわけです。いちいち衣装のタックや切り返しの位置だの素材だのそれに合う下着まで考えて描いている姿勢は、個人的にはすごく好きです。その上でコマによっては漫画的嘘を入れて服が描かれているわけですが、基本的には制作不可能な服じゃないんですよね。私もそういう意味でリアリティのある服が描けるようになりたいー。アンティーク趣味がそういう意味でいつか役立ってくれると、趣味と実益が一致する大変有益なお勉強を今してることになるから大変よろしいかなあと思ったりします。
ちなみに私は青島コートに禿しくはまってますが(端的にあったかいし似合うので)、入手が年々難しくなってきている状況でコレクターや愛用者が数着キープしたくなる気持ちも非常によくわかります。今のところかなり上手な買い方をしてきているようですが、これはこれでまた別の造りや縫製な世界なので、これもいつか趣味と実益に(ry


posted by deco at 22:58| Comment(4) | TrackBack(0) | アンティーク関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
旅行たのしそーでよかったざんす♪
今日(土曜日)横浜ブリッツライブに行く時、
HYDE、渋谷からみなとみらいまで東横線乗ったらしいよ。
ニアミスしてない?
(電車に乗ってみたかったらしい)
Posted by HYDEファンの・・・ at 2006年04月09日 06:00
>HYDEファンの…さん
土曜挫折した旨の連絡しなかったのは本当にすいませんでした。水曜の時点で既に言ってた限度額超えてたので、ライブ会場の人混みの恐怖と旅行中の人混みの恐怖を秤にかけて、いっそ両方やめようかとか一心不乱に悩んでました。
もしかして「友人」がHNkから消えたのは↑のせいなんだろうかと気を揉んでおります。

ていうか結局逝ったのね…。
Posted by deco at 2006年04月10日 00:06
ぎゃー、他意はないよー。
いつも名前ださいのわかって書いてたんだけど、丁度そのコメント書いたとき、そのだささにちょっと胸焼けしたのよ〜

土曜は無理だろうと思ってたからいいよん。
私も行ってないよ。HYDEが乗った話はFC内の内輪話。

ハイド新アルバム1曲目の曲名ジーザスクライストよ。是非歌詞読んで(今回は対訳つけるらしい)deco氏に解説願いたい。ジャケット(金子國義の絵)もキリスト風HYDEだよ。やっちゃってます。
Posted by HYDEファンの親友 at 2006年04月10日 02:06
今度は「親友」になってたとこに笑ったっす(笑)。

つうか金子國義でイエス風Hydeっすか…。
いったいどうしたら。
Posted by deco at 2006年04月11日 23:25
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