2006年05月02日

やっぱ三度の飯よりレース様ね(ウトーリ)

そういえば今日「2006ザ・美術骨董ショー」が今日までだったことを思い出し、そういや海外のディーラーさんとかも出展してたのにこないだはご挨拶以外全く会場回らなかったよなー、とかふと思ったのでした。
そして、先日海外オクでエシャーワークを激しく奪い合い、結局高値になり過ぎて敗退したことを思い出し、口惜しい気持ちがギリギリと口の端にのぼってきたのでした。

もしかしたらこの展示会以外じゃ会えないようなお店とかもいたりして、ラボリーなエシャーワークを売ってたりして。
てゆかあまりお目にかからないようなレース(白物含む)にお会いできたりして。

そんなことを考えていたら逝かなきゃヴァカのような気がしてきて
肩もみ屋さんからの帰路、Uターンして東京プリンスに向かっていたわたくしでした。

.
.
しかし自分があの辺の地理に疎いせいで、地下鉄遠回り(時間も交通費も無駄に使ってしまった)。会場に到着した時には既に閉会まであと2時間を切っていました。
こういうフェアではアンティークジュエリーなんかも覗いたりしていた私ですが、このブース数と残り時間ではそんな悠長なことをやってる暇はありません。精々いつも遊んで頂いてるジュエラーさんのところにいるオヤジシール&オヤジリング(オーナーさんのお気に入りで手放す気がないらしいので、心ゆくまで愛でて売る気になったら売って頂く予約済み笑)に挨拶した程度で、あとはレース屋巡りの旅ですよ。

ちなみに今日は別のボンネット被って逝ったので、エンジェルコレクションさんにもしつこくご挨拶。坂崎さんは買い付けで不在でしたが、河村さんがいつもよりちょっぴりラフな格好で迎えて下さいました。最終日で片付けがあるからだそうです笑(←ラフな服)。
ずっと気になってたエシャーワークの某ブツをもう一度丁寧に見せて頂いたのですが、先日競り負けたやつよりやっぱり細工が格段に素晴らしい。こちらの品揃えのセンスの良さとかはやっぱりいいなーと改めて思う私。

んでその先日の競り負けの話をしたところ、「ああいうのって、実は仲間内で釣り上げてる人とかいるんでしょ?」と河村さん。うん。ヤフオクとかでは発覚し次第にちゃんで晒されてるから、多分海外オクでもいるんだろうなーと思ったりはします。
ただ、レースや白物関連でいえば、最終的な価格って比較的クオリティに正直に反映してるんですよ。激しくタイトルが曖昧だったり間違ってたりして、時たま運良く低価格で落とせる時もありますが、これは掘り出し物だとか思ったものはたいてい他の人も同様にそう思ってて、結局オク内適正価格帯付近での争いになります。んで、本当に良い品は結果的に日本のショップさんで購入するのと大して変わらない価格まで競り上がったりするんですよ。いや、レースや白物関係だけかもしれないけど。

なので、先日の敗北エシャーの負け価格を考えると、憧れの目でずっと見ていたブツは決して高いとは思えなくなっておりました。しかもこのクオリティだったら大満足ってなものです。ま、実用じゃなくてコレクターズアイテムなんですが、それひとつでうっとりできる時間を考えたらもういいか、とか。結局目がマクロ状態のエシャーは小さいもの系になっちゃうことを悟ったので諦めがついたというか(でも先日うpしたペチコートのホワイトワークは例外的な程見事に細かい細工だよ!)。
だから私はこの品を買うことに決めたのですが、そんな今の瞬間にも坂崎さんが買い付け中…。次のプランタンのフェアはもうすぐだし、より素晴らしい品がいらっさるかもしれず…。それにたまには無金利分割じゃなくて現ナマでびしっと払ってみたいわ(笑)、とか、せこかったりダサかったりな思惑が脳裏を駆け巡ったので、そのブツとの再会&お買い上げはプランタンで、と河村さんにお願いしたのでした。

ちなみに「エシャーワーク」と連呼していますが、イギリスのエシャーという土地で造られていたホワイトワークのお名前です。日本では一般的に、白物の刺繍レース=ホワイトワークの中にひとくくりになってると思うけど、私の理想のホワイトワークがこれだと最近知ったので、いま私の心は虜状態になっているのです。一日眺めてても飽きないよ。



んで、エンジェルコレクションさんからお暇し、レース屋と見るやホワイトワークは無いかに血眼になる私。そうこうしている間にも、会場内は撤収準備ムードが流れ始め、もともと広くて迷路状態の会場内が更に迷宮じみてきます。気付いた時にはすごいナイトドレスを一着と、マルチーズレースの逸品を手にしておりました。


実は素晴らしいホワイトワークを初めて手にしたのもエンジェルコレクションさんからだったのですが、本気で見事なマルチーズレースを入手したのもやっぱりこちらなのですよ。純粋なレースとしては初めてコレクションをすることになったのが、マルチーズレースです。

本日会った海外在住のセラーさんのお話では、マルチーズレースはいわゆる「レース」の枠外というか、コレクションとしては邪道品になるそうで、「日本では人気があるのか」とか聞かれました。でも、入門としてわかりやすい特徴もさることながら、その素朴さと繊細さが同居したような少し土着的なかおりのこのレースに個人的にのめり込んでいるだけです笑。海外オクでも、良い品はたいがい激しいバトルにもつれ込むし、参戦者は特に日本人に限らないし、私は何故かたいがい同じ相手(確かオーストラリア人)と戦ってるので、結局は個人的嗜好によるんだと思います。使いやすいって言葉もよく聞くけど、他のと比べて殊更庶民派だとも思えないとうか「他のも懐と知識の余裕さえあれば普通に使うよなあ」と思うので、その辺も実はよくわかりません。
とりあえず纏めると、ちゃんとしたレース本にも載ってるボビンレースの一種です。


ともかく、初めての逸品の嬉しさや、本格的にマルチーズレースにのめり込む結果になったその品はロングスカーフなのですが、購入時には瑕ひとつ無い美しさでした。その喜びは今でも覚えていて、コレクションの中でも特別大切な宝物になってます(ホワイトワークの冥府魔道には既に落ちていたのですが、しかしこちらの品が一番好みというのは変わりません)。
でもですね。
基本的には「使ってやってなんぼ」な考えの私は、割と気軽にレースを身に付けているのですが、いくらミントコンディションだからといっても100年やそれ以上昔の品で、しかも脆い品であることには変わりないのです。
すごい気を付けて扱ってても、一度身につけるとどこかの繋ぎ目や編み目がほどけてしまったりします。んで、使用頻度が重なると「そのお手入れもまた楽しい」とはさすがに言えない負担をレースに強いることになるので、最近はしまいこんでおりました(ていうか今日久々に取り出してみたら、変わらぬ光沢と美しさだったけど、直しきれなかったほつれが痛々しかった)。

そんなジレンマとか心の痛みを感じていた私は、他所様のお店で同じくらいの大きさのスカーフをハケンして、これで私のベストマルチーズ様だけに負担を強いなくても済む、と思ってふらふらと手にしていたのでした。


…これでまたアンティーク貧乏に…。


あとフランス在住のセラーさんの店で、冒頭に書いたすごいナイトドレスを買ってしまったのですが、これがまたすごかった。デザインの愛らしさもさることながら、レース2〜3種(多分ボビン1〜2、ニードルポイント1)、厚さの違うコットン2種、ピンタック入り。んでよく見るとオールハンドワーク!
裾がナイトドレスとしては少し短くて、そこだけ明らかに仕事の質が落ちるミシンだったので、後年カットされた感じでした。なんでも海外では華やかなナイトドレスにベルトなどして、ワンピとして着用したりもするそうです。「だからっておそらく裾あしらいも素晴らしかっただろうオリジナルをカットするなよ!」とか、どこの誰だか知らない前の持ち主に激しい立腹を感じたのですが、確かに寝る時に着るには贅沢すぎる素晴らしい細工でした。こんなのなかなか入手できないよ。オクだと実物見るまで、どこまで本当にハンドなのかわかんないしね。


そんなこんなで、久々にレース道どっぷりで、一期一会な感じのショップさんから逸品を買わせて頂いた感じでしたが、それでもおそらく全部の白物&レース系ショップさんを巡れてはいなかっただろうことが残念です。しかもマジで何度も迷子になった…。
そして、アンティークジュエリーも楽しいのですが、ヒヨコにもなってないような状態の私なんかはまだまだいいカモでしかないと思うので(しかもしつこいけど一期一会のお店が殆どだし)、スリリングさよりも純粋にクオリティと好みと相場だけを気にしつつレースや白物に塗れ、今日の私は本気で幸せでした。なんかこういう無心の境地って久しく忘れていたなあ、とか思いました。

いやそれを冥府魔道と呼ぶのでしょうけど。


最後に、今回のフェアではお買い上げを見合わせたり、走り回って(道に迷って)片付けの邪魔しちゃったりで、河村さんごめんなさい。
posted by deco at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | アンティーク関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
や、ホワイトワークの中でも私の脳内麻薬がひときわ分泌されるようなやつがエシャーとして売られてたのを見て、更にエシャーの洋書もハケンしたのでそうだとばかり思ってたのだけど、実はかなり自信無い…。
本気の片思い(画像を見た時には売れてしまっていた)のは、坂崎さんアランソン(フランスの、この名前のついたレースでも有名な地名)出身じゃないかという推論も立てられていらっさったし。
ホワイトワーク専門書がすごい無いのが悪いんだけど。
Posted by deco at 2006年05月04日 02:38
「レース」が違ってました。
私の出る幕ではありませんね・・・(汗)
Posted by とも○ at 2006年05月05日 02:21
井出有治 交代!
スーパーアグリのセカンドはフランク・モンタニー
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/50535975.html

Σ(*´Д`) ヤパーリ!
Posted by だ・ぞ(・∀・)っд`) at 2006年05月05日 03:08
>とも○さん
いつか来ると思ってたツッコミをありがとうっす笑!

>だ・ぞ(・∀・)っд`)さん
各ドライバーのコメントがほんわかとした気持ちになりました。なぜ。


Posted by deco at 2006年05月07日 03:19
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。