2006年08月05日

骨董ジャンボリーに逝ってきました

ほんとはお金に余裕がある時にでも『アーリーバイヤーデイ』(初日で入場料も高い)に逝ってみたいなー、と思ったり。じっくり知らないお店を開拓してみたいー。

ともかく今日は昨年時計の修理を頼んじゃったので、何が何でも取りに出向かなきゃあかんかった。時間も趣味に費やすお金もたいがい不足してるのだけど、修理品取りに逝くだけだし、という気持ちで出かけた。

時計はちゃんと動くように直ってたけど、なにせアンティークなのと駄目になってた箇所が箇所だっただけに、思っていた以上の出費が。

…その時私の中で何かがぷっつり切れたのでした。
とりあえず西洋骨董は全部回ったる、と(コレクションの範疇を扱ってるお店だけだけど)。

この日は猛暑でした。ビッグサイト自体は涼しかったけど、会場内は想像以上の人出でもわーんとしてました。.
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しかしすごい数の出店なので、だいたいはすごい早足でチラ見で通り過ぎるのですが(絶対今日は買えないってわかってると、かえって誘惑が少なくて気が楽だな−と思った)、結局目を引かれて足を長く止めちゃうのは、既にどこかでお知り合いになったお店ばっかだったり笑。

自分のボケ具合に苦笑したのは、やっぱり顔見知りのお店で気になる品を見せて頂いてたら、それは去年も気になってた品だったりしたことでした。
気になってた品々は、それ専門のコレクターさんだったら絶対見逃さないようなものだなあ、と思うのですが、一般的には人を選ぶ品ばっかなのでなかなか出ていくものではないとか。ディーラーさん個人の趣味でつい集めちゃって、コレクション状態になってるものの一つだそうです。
「だから焦らなくてもきっと残ってるから(笑)大丈夫。ゆっくり準備して本当に気に入ったものを買うのが一番よ」
と笑って言うディーラーさんの言葉に、何だかすごくほっとするものを感じました。

もう一件、私の永年の夢(ひみつ)を取り置いていて下さってるショップさんに挨拶できたのですが、今月来月とかいうスパンでは永年の夢を迎えに行ける状態ではないことを話し、「いい加減営業妨害だからキャンセルさせて下さい」、と申し出たんですよ。そしたら、半年くらいなら楽々待つし、その頃駄目だったらまたその時考えればいいということ、もっと長く取り置いた経験もあったこと、本当に欲しい気に入ったものはまた出会えるチャンスもどんどん減っていることもあって、せっかくなのに手に入らなかったら残念だろうから、と、そのディーラーさんは笑って言って下さって、何だか真面目に癒されたような気持ちになったのでした。


それらは今後の夢として、仕事のための明日の勇気にさせて頂こうと思いました。

勿論そうしたディーラーさんたちも商売をやっているので、結局心引かれたものを必ずしも手にできるわけではないことは重々承知しています。

ただ、「欲しい物は一期一会だから、無理が利くなら無理をしてでも買え(逆にその時買えないものは縁が無いもの)」という思考スタイルに最近は変わりつつありました。それまでには、他のお客さんとの商品の競り合い状態なのがこの趣味の世界だ、と思わされるような数々のエピソードがあって、何だか常に「急げ急げ」と背中を押されていたような気がしていたのでした。そして、常に安定した趣味用資金があるわけではない私は、この世界に首を突っ込んでも店にとって迷惑なだけの客でしかないのだ、という気持ちにもなっていました。

要は、しばらくアンティーク道を突っ走った挙げ句、気持ち的にとても疲れていたのでした。

勿論突っ走ったのは私自身で、全てが昨年〜今年始め頃をピークに比較的足繁く通っていたお店の「急げ急げ」な雰囲気のせいだとは思いません。そして、初心者が陥りがちな落とし穴の一つに普通にはまったってことなんだろう、と思っています。
ただ、アンティークにはまってから最初に出会ったお店のディーラーさん自身が買い付けでもよく思われるという、「縁が本当にあれば、その品は何故かきっと手許に来るし、そうでなければ縁がなかったということ」という言葉に私は最初から共感し、そのお店に流れるゆったりした空間を心底心地よく感じていました。そして「物との関わりが縁なのもアンティークの楽しみ。アンティークはマイペースに集めればいいんだ」と思っていたのですが、その考え方が元で別のお店とちょっとトラブルになったことがありました。

先日バイト仕事を理不尽な理由で突然切られたことは、ここでも怒りまくリで書いたと思います。ちょうどそれが言い渡された時最初にしたことは、その収入をあてにして購入話を進めていた品のキャンセルや、購入したばかりの品の返品をあちこちに頼み込むことでした。「ここで代わりのバイト仕事が入る可能性に無理に賭けずにキャンセルし、すぐにでも買える人に購買権を譲るのも、一度手にした品を手放すのも、結局は縁なんだろうな」と私は思いました。
勿論それ自体はお店にも失礼なことだったし、本当に恥ずかしく辛い経験だったのですが、残念ながら、それは同時に現在でも不穏な雰囲気になっているお店との冷戦状態の始まりでもありました。無理もないっちゃないのですが、簡単に言えば購買能力の無い客と看做されて、「来店されて時間を割くのも無駄な客」扱いをされるようになったのでした。不穏な関係になった数店のうち一軒とは、他の関係で口論になったついでに互いの考えのギャップが判明し、「物との機縁」という考え方は商取り引きの場ではロマンティック過ぎたのだなあ、と先の話に繋がります。
「欲しいものは無理をしてでも欲しいとはっきり主張しないと、どんどんチャンスの無い客になるだけ」という。


アンティークは決して安価なものではありません。「良いものほど安い」と謳っている店もありますが、その希少性との対比や長く楽しめる点から「安い」と言えるだけであって、良いものは良いなりの価格になっています。
当たり前です。
そして、1年も真剣にアンティークと付き合っていれば、それなりに目も肥えてきます(いやどこまで行っても終わりはないのですが)。現代のリプロや古いだけの品では満足できない体質になってしまいます。
そんな中、金が余って困るほどある人ならともかく、店の新入荷の度に何かを買う姿勢でがつがつ臨まなければすぐに店に見放される。そんな追い立てられるような気持ちから、新入荷の品を見ては、身を小さくして店を後にする。

そんなふうにしないと付き合えないのなら、アンティークなんかもううんざりだ。

心の中でそんな半ギレを起こした程(笑)、私は店との関係性に神経をすり減らしていたし、本気でこの趣味をやめようと思いつめるほど疲れてしまったというわけです。


そうした中の今回の骨董ジャンボリーだったので、チラ見で興味の湧かない店をスルーするのはとても楽でした。レースやホワイトワークはやっぱり心踊るものがありましたが、逆に「こりゃたまらん」という品じゃないと食指が動かない程度には(笑)沢山見て来たことが幸いしました。
チラ見して会場内を駆け抜けながら、正直気持ちは冷えきっていました。


そんな中の、前述の顔見知りのディーラーさんたちの言葉でした。
もしかしたら、この世界は「急げ急げ」だけじゃない場所もまだあるのかもしれない。物との巡り合わせはやはり縁で、状況に合わせて足を緩めたり、思わぬ出会いを楽しんだりしても良いのかもしれない。
そんなふうに心のしこりをを溶かしてくれるような言葉と笑顔でした。

そして、前述の頃とても申し訳ない気持ちで商品を返品させてもらったお店にも行き当たったので、再度ディーラーさんに謝罪しました。きっと内心怒ってるだろうな、と思っていたのですが、逆にそのディーラーさんにこちらの状況を気遣われ謝って頂いてしまい、落ち着いたら今度はお店の方にもゆっくりと、という会話になった時には、(錯覚でなければ)お互いちょっと涙目になってしまいました(笑)。そして、何も買わなかったというのに、笑って見送ってもらいました。何だかアンティークに対する気持ちの疲れを捨て、自分のスタンスを立て直す最後の駄目押しのような嬉しいハプニングでした。


そしてちょっぴり浮かれていたら、水分不足で倒れたり、服デザインの資料になりそうな面白いスカートに舞い上がり、激しい値引きに釣られて買ってしまったりしました。現状きっちり現代設定の絵には余り使えないのですが、私ならではの服デザイン世界の漫画をいつか書きたいと思ってるので、本当に資料として主にアンティークやヴィンテージの服は見たり集めたりしています。ただ、実際に普段アレンジして身につけてみて動きの実感を掴みたい派としては、値段に釣られてちょっと失敗した買い物をしてしまったな、と思いました(いや会場外で着てたら、どうアレンジしようとかなりコスプレ感満載だろこれ、って感じで笑)。


禿しく最後になりましたが、最初にも書いた「アンティーク道に入って初めて巡り会ったお店」、エンジェルコレクションさんにも挨拶に伺い、あれとかこれとかよもやもう残っていないと思っていた品と再会した時や、何だかすんばらしいアレとかと出会ってしまった時には(具体的には書かない笑)、「今は駄目」と自分に言い聞かせるのが大変でした。
レースやホワイトワークは純粋な趣味にあたるので、資料という口実が無いぶん、どうしても買ってよしリストの最後の方になってしまいます。
(そして時々その溜まった欲求不満が爆発して、結局まとめて購入、ということに相なります)
私はお二人のお元気そうな姿と再会できてとても嬉しかったのですが、そういったわけで内心大変きまり悪かったりもするのでした。だって居座るが買わない客なんて嬉しくないだろう!
でも、最近忙しくて引き蘢っていて、巡回先のサイトさんを回ったりも殆どしていないので、坂崎さん日記も勿論読めていず、そういう意味でも懐かしさ度3割増しでした(3という数字はオタクにとって最大のry)。



そんなこんなで、思いがけず「アンティーク道もう駄目かも」な気持ちを救ってくれたジャンボリーでしたが、巡回中2回くらい、帰宅中1回くらいと意識が遠のいたので、本当に体力が落ちたなあと思ったのでした。

そして帰宅後、雰囲気まずくなったアンティークジュエラーさんとの間で、更に衝撃の展開が…。
posted by deco at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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