2006年08月22日

『ゼロ時間へ』とか覚え書き◆アガサ・クリスティ

書評というほどの纏まった文章を書いてる暇がないので、自分が忘れない程度に。
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『ゼロ時間へ』
確かに出だしは秀逸。
でもそれ以降はダメダメ。シリアル・マーダーにかなり早い時代に着目したという功績があるらしいし、その人物像が<ネタばれ飯店>一見快活で魅力的な人物である場合も多いという特徴も活かしているとは思う。
ただ読者の目を逸らす小道具の配置がいつものクリスティ節だったり、物凄く大活躍するキーパーソンがキーパーソンとして上手く配置されていなくて、ものすごい唐突な登場のようにしか読めないのはいかがなものかと思う。そのせいで私は、ラストの一節はサイコホラーなのかと思ってしまった笑。

クリスティ自身がこの作品をベストいくつかの中に入れているそうだけど、こういう理由で、物凄く杜撰というか慌てて書いた粗雑な出来に見えました。
どっちかというと、推理ものじゃなくて、本人が「メロドラマ」と呼んでるシリーズのように心理葛藤もので構成した方がいい出来になったような気がする。



今は風呂で『オリエント急行での殺人』を読んでます。
ヘイスティングスが出て来ないので、毛髪とヒゲの話にはならずに話が進行しています。
国際色豊かな乗客が一同に会しているという状況での聞き込み描写では、旅行好きなクリスティがおそらく身をもって実感したのだろうそれぞれのお国柄というかその国ならではの人物像が楽しめるのが面白いです(多分本来期待されているのはそういう楽しみ方じゃないと思う)。

つうかシリア〜イギリスとかを延々と走るオリエント急行とか、もう羨ましすぎる。私も乗ってみたかった。だってアレッポとか言ってるんですよアレッポとか。
posted by deco at 02:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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