2006年09月27日

せめてせめて物語は美しいままで◆『Jhonny Hell Night』

やさいさんのアルバム、『Jhonny Hell』の発売日でした。
んで、何だか知らないがJ-WAVE主催のシークレットライブに当選したので、逝ってきました。

場所は恵比寿MILK。一度逝ってみたかったライブハウスでした。
箱はチェルシーホテルと似たり寄ったりの規模で、どこで観ててもやさいさんがすごい近くで観れる、なんだかいい感じのライブハウスです。
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アルバムを通販にしちゃったせいで、ようやく手許に届いて聴いたのがそもそも2時間程度だったので、中でも少し印象的だった曲と先行して聴いてたマキシの曲くらいしかわからそうで、「今回の感想もセットリストは無理だ−」とか思いながら現地へ。


そもそも今回のアルバム、曲の半分がSherbetsのメンバー、残り半分が照井&スカパラのドラムの人という顔ぶれだったので、実際のライブはどういうメンバーで演るんだろう、という期待と不安が交錯しつつ、狭い舞台上に設置されたキーボードに、「も…もしや福士さんが?!」と期待爆発。

当初はキーボード側のわりと前のあたりにいたのですが、だんだん人がまんべんなく詰まってきたのと、ドリンクを買いに逝った際に見渡すと、脇にテラス席みたいなところがあって、椅子こそないものの、灰皿設置のカウンターがあって身体に優しそうだったので、そっちに移動しました(体力がまだ全回復してなくてというか、ライブ中の飲酒喫煙ほど至福なものがないからというか)。


学生時代に非常に半端に演劇に関わっていた(友達の手伝いで)せいだと思いますが、こんなふうな小さいハコや、客スペースより少し高く設置されてるだけの小さなステージは、見る度に楽しい気持ちになります。ライブ後にスタッフの人たちがバラシをやっている光景もすごく好きです。
ただのハコが熱気に満ちた異世界に変化するほんのひと時、そしてその余韻を残したまま、元のハコの姿に戻っていく光景。その全てを魔法の時間のように感じさせてくれるのが、本当に力のある舞台なんだと思います。
そして、やさいのライブはいつもそんな時間を私にくれる。


そんなこんなをだらだら考えつつ飲酒喫煙をしていると、10分くらい押してライブスタート。

とても近くに見えるやさいは、やっぱり音楽そのものでした。いつもいつも同じことを書いている気がしますが、やさいという現実にある肉体を媒介して、音楽がとめどなく溢れて空間いっぱいを充たしていく感じがする(ちなみにタワレコ屋上の時には上がオープンだったんで、音が生まれたそばから空に還っていくように感じた。すごく神聖な感じがした)。
くそうメルヘンオヤジのくせに(笑)なんでこんなかっこいいんだ。

しかしバックバンドであらわれたのは、6月のライブでバックにいた女子の人たちだった(ドラムはオサーン)…もちろん福士さんはいなかった…orz。
私は人見知りが激しいので、バンド構成が変わると自分の中で馴染むまで大変なのですが、JUDEで最後までひろしに違和感を持っていたように、このバンド構成にはやっぱり馴染めそうにない。一応6月と比べると、音が纏まっていたのだけが救いっちゃ救いかな、と。
いや他のメンバーも別にやさい専属じゃなく個々の活動があるとか、今回はSexystonesのやさいじゃなくて、BMGからアルバム発売をしたやさいだってこととか、色々な事情が絡んではいるんだろうな、とは頭では理解できるんですが。
でも、『Natural』発売でSherbets解凍の時「冬眠直前はメンバー全員がぎすっててきつかったけれど、それも含め、時間を置いてまた集まったことで、更に良いバンドになったと思う」というようなことをメンバー全員が異口同音に言っていたことなどを思い出すと、なぜ今回はSherbetsではいけなかったのだろう、とやっぱり思うのでした。



さて、確か「原爆とミルクシェイク」から始まったように思います(「ホワイトハウスは中の人が変わる度に別物になるんですけど」とかツッコミ入れながら歌詞読んでたのでたまたま覚えてた笑)。それからしばらくアルバムの曲。思い出せる限りでは、「WAY」「空港」「Pola Rola」「Johnny Hell」「危険すぎる」「ROMERO」「人はなぜ」は演った。
個人的に歌詞全体が好きだったけど、アルバムで聴いてた時には微妙にぴんと来なかった「人はなぜ」が、物凄く素晴らしかったです。チェルシーホテルでタイトルも知らず「新しい風」を聴いた時のような衝撃がありました。
どうしてやさいの歌詞はこんなに優しくて痛ましくて、その歌声は切実に響くんだろう、と涙目になって、音に溺れるように聴き惚れました。
こういう瞬間が一瞬でも訪れると、とても得難い時間を貰えたように感じられます。
ライブ後、客の人たちが口々に「ベンジーありがと〜!」と呼びかけていたのも印象的でした。きっと感じ方や言葉にした時の表現は違っても、本質的に同じ喜びをこの場に集った皆が得られたんだろう、と思いました。

アルバム以外では、「チキチータブーツ」「ロメオ」「DEVIL」(地獄の雄叫びがないのがすごい違和感あった)と、あと何やったか忘れた。


あと、客の中にひとり、ものすごく移動面積を占めて踊っている人がいました。その場にいたらすごい迷惑で蹴り入れたりしそうな気がしますが、上から見ているぶんにはすごく面白かったです。周囲が何げによけたり、数人の勇者が押し返したりで、迷惑この上ないのだけど、なんつうか全身でやさいのライブを浴びていた。迷惑かどうかはとりあえず置いておくと(笑)、「あんなふうに全身で音に浸れたら幸せだろうなあ」とか、その動きそのものはある種の美しさがあったりして何だか目が離せなかったりとか、いろいろでした。
一瞬、人体のきれいな動きの資料用に撮影頼んだりとかしそうになったけど、万一狩られたら困るのでやめました(嘘)。


次は来月の日比谷野外大音楽堂かあ。
バックバンドにはやっぱり馴染めそうにないけど、やさいはやっぱり私に「明日世界が終わったとしても悲しまないように」次の一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。
だから次のやさいのステージまで、たぶんまた戦える。
やさいのライブに逝くようになってから、そうやって私はよたよた歩いてきたような気がするなあ、とか思いながら帰宅したのでした。




でもこれ書きながら聴いていたのは「ガーネット」と「変わらないもの」(『時をかける少女』で使われた歌)のループでした。すいまそん。






posted by deco at 23:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 浅井健一関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遊びにきました!
レポ読んでるとLIVEの雰囲気が伝わってきました。あぁ、羨ましい・・・!!
「チキチータブーツ」やったんですか!!?うわ〜〜〜!!!まだ生で聴いたことがないので今度の野音でもゼヒやってもらいたいです^^
LIVE中に飲酒喫煙できるってのもいいですね〜。メルヘンオヤジがウケました(笑)
今度のツアーもバックバンドはあの女子たちなのでしょうね・・・。正直、ちょっと違和感を感じてしまいます。というのも、自分は曲を聴く時ベースを中心に聴くことが多いので、ベースが下手だったりつまんない音を出してるとテンション下がってしまって;ベンジーの音楽が最高なだけに少しもったいない気がします。あ、でもLIVE自体は凄く楽しみにしてるんで、野音は思いっきり楽しもうと思います♪その前にチケットをどうにかします(汗)
Posted by akko at 2006年09月29日 01:33
akkoさん、コメントありがとうございます☆
バックバンドに違和感感じるの、私だけじゃなくてちょっと安心しました(笑)。
私はドラムを中心に聴くことが多いのですが(初心者向け?)、ベースは、安心感のsherbetsに比べてパフォーマンスの地獄だと思ってました。でも地獄は地獄で個性あったんですね…orz

でもやさい自体はすごく楽しそうだったし、6月のライブと比べると音はまとまってきていたので、やさいを楽しみに野音には行こうと思います。お会いできるとちょっと嬉しいですね!
チケット取り、がんばってください!
もう元気の源ですよやさい。
Posted by deco at 2006年10月02日 22:01
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