2007年04月02日

<ソマリア>首都で「最悪の戦闘」 民間人含め死者数百人

ニュースソースは3/31で、かなり出遅れてるんだけど

<ソマリア>首都で「最悪の戦闘」 民間人含め死者数百人


あああああああ。.
↓本文。

 【ヨハネスブルク白戸圭一】ソマリアの首都モガディシオで29日からエチオピア軍・暫定政府連合軍とイスラム原理主義勢力の間で激しい戦闘が続き、民間人を含め数百人の死者が出ている模様だ。赤十字国際委員会は、ソマリアが91年に無政府状態となって以降「最悪の戦闘」としており、人道支援も届かない状態となっている。
 在モガディシオの毎日新聞助手によると、エチオピア軍は戦車や戦闘ヘリコプターを投入。モガディシオ南部を中心に砲爆撃を続け、路上に多数の遺体が放置されているという。エチオピア政府は30日、「原理主義の戦闘員200人を殺害」と発表したが、助手は「無差別の砲爆撃で無数の民間人が死亡し、病院は治療を受けられない重傷者であふれている」と話している。
 ソマリアでは昨年末、エチオピア軍と暫定政府の首都入城で原理主義勢力「イスラム法廷連合」が首都から撤退した。しかし、エチオピア軍とアフリカ連合(AU)の平和維持部隊1200人が展開する今も、原理主義勢力の戦闘員らが武装抵抗を続けている。

3月31日19時46分配信 毎日新聞


や、知らなかったですよ。
アフリカが今想像以上にめちゃめちゃだなんて。
ていうか、恥ずかしながら、このニュースで初めて「ソマリア」って国について調べました。

こんなの常識なのかもしれないけど、ソマリアって1992年に「社会主義政権」が崩壊して以来、中央政府ってものがずっと存在しない状態でいるんですな。
しかもクーデター→暫定政府成立→崩壊って何度か起きてるけど、そもそも「ソマリア」という国家を統一するという意識よりも出身部族への贔屓が先行し、それが元で反勢力が発生し…という連鎖が続いているように見える。
何とか元イギリス領だった地域が「ソマリランド」として比較的ましな自治国を作っているようだけど、その他の地域はもう部族間抗争の連鎖に次ぐ連鎖。しかもエチオピアのちょっかいも入る。
そしてエチオピア支援の名目でやっぱり背後にアメリカがいる。
その場合のアメリカの目的というか国内に向けた大義って何になるんだろう、とか、その辺はもっと調べないと輪郭が掴めない(個人的には、「アメリカの関与=悪」とはもう単純には考えられない。その時々の立場と名目と目的を知りたいだけで)。

んで、かなり動揺したのが、この辺の地域にもやっぱりアルカイダの網が張り巡らされていて、アルカイダって一体どういう組織なんだろう、と改めて思いを巡らせたりしました。
発足時からどんなふうに組織を広げていったのか、というのは、先日ヒストリーチャンネルで見たんだけども、途中タリバンと提携するにあたってイスラムの宗教的指導者を一人迎えて宗教色を強化しなければならなかったこと、タリバンとの提携によって、武装組織という側面が飛躍的に濃厚になったこと。宗教指導者を迎えるにあたって、わりと苦労したらしいというエピソードから、アルカイダという組織が発足時には何を目的とした組織だったのかを再考しなければ何もわからないんだろうな、とか、それらの変貌と拡大の過程で当初の目的と沿っているものと変化してしまったもの(組織拡大の時に活動内容や目的などの性質が変化しない組織って稀なんじゃないかと)はそれぞれどんなことなんだろう、とか、何だか思いを馳せるばかりのことはすごく多い。


イラクを含め、いわゆる西アジアと呼ばれるイスラム諸国や、マグレブと呼ばれる北アフリカのイスラム諸国についての問題の根底にあるものについては、何となくの仮定を持つことができる。それは何だかんだいって、一応国家の体制を保っているからなんだろうと思う。でも多分すごく表面的な感触に過ぎない気もするから、もう少し考察が纏まるまでは書かない。
対するソマリア(もう国ではなく「地域」としてのニュアンスでの呼称らしいよ)の部族間抗争については、正直まだよくわからない。
たとえば日本の戦国時代と比較。
何だかんだ言って、各戦国大名はそれぞれ領地支配というか小さな国家体制を持っていて、それの潰し合いだったから、比較にならない。
かつての欧州の植民政策を是とする気はないけれど、元イギリス領の一部だけが何とか多少の治安を保つ自治国家のような体制を築いているというところには、何かヒントが隠されているような気がしないでもないな、と思ったりする。

いずれも簡単に調べた所感でしかないので、ここでそれを広げても全然意味ないけど。


あと、対するアメリカ軍のいわゆる「ブラックホークダウン」事件が有名なソマリア派兵だけども、なんかヒストリーチャンネルでやってた特集での帰還兵のインタビューとかが(まだ全部見てないんだけども)すごく痛々しかったです。人から聞いた話だけど、クリリントン政権は米兵被害と反戦デモにびびって軍の撤退を決定して、それは兵士にとっては物凄く辛いことだったとか。
苛烈な戦場には二度と戻りたいとは思わないけど、でも国内世論だけで撤退するなら、自分達の負った傷や仲間の死は何のためのものだったのか、ただ無意味なものだったのか、という、アンビバレントな感情が働くらしい。

戦争を体験したわけでもない私が何かを言えることじゃないけど、でも確かに現場で必死でやっていたことが宙に浮いてしまうことに対する空虚感といえば、理解できる気がするです。
だから、現在の米兵のイラク派兵について、ブッシュたんが続行をあくまで主張しているのは、正しいことなんだと私は思います。
そもそもイラクの現状の発端の大きな一部をアメリカが担っていたとはいえ、始めてしまったことであるのは事実で、始めたからには何らかの結果がなければ、現場に行った兵士たちの気持ちの落としどころがなくなってしまうし、現実的にも今アメリカが手を引いたら、イラクの混乱はもっと拾集が付かなくなるのが現実じゃないのか、と思うので。


資料から物を言ってるわけではなく、あくまで印象論ですいません。
posted by deco at 13:56| Comment(7) | TrackBack(1) | エセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1992年に「社会主義政権」が崩壊したんですか・・・僕はその年に生まれました。多分。
そういえばブッシュ大統領は過去にCentral Intelligence Agencyの長官だったそうですね。CIAは軍というよりは諜報組織。兵士というよりは諜報員だというイメージが強いんですがどちらにしても司令官のような立場にいたからこそ任務や仲間、国を背負う兵士の気持ちもわかるのではないかと考えたりしてます。戦争に善悪をつけることはできるのかはわかりませんが、人間が自らの利益のために同じ人間を殺す事には反対ですね。
Posted by toshi at 2007年04月03日 10:11
先ほど書き込んだことについて訂正します。CIAの長官は現ブッシュ大統領の父親です。うっかり間違えてしまいました。上のブッシュはジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ元大統領ですね。それにしても顔がよく似てます。
Posted by toshi at 2007年04月03日 10:20
パパブッシュは、日本に車を売りに来て、晩餐会の席で吐いて倒れたというラブリーなエピソードの持ち主です。
息子ブッシュたんの方はプレッツェル事件が有名ですよね★
…と萌え話はともかく、ものすごい広義でいえば、人間て結局互いを食い合って生きてる生物だと思うのですよ。自然の摂理的には正しいことなんだろうと思うし、でもそれは生存の欲求に関してだけであって、変態性欲や面白半分で他人を殺傷する人間は、未成年であっても速攻死んでいいと思ってます。
だけど、そういう存在だからこそ、死ぬまでにこの世界に対してできるだけの埋め合わせができるような生き方ができればいいなーと思ってます。

マジレス照れますね。笑。
Posted by deco at 2007年04月03日 12:21
変態性欲は気持ち悪いですね(笑)そういえばさっき知ったんですがパパブッシュさんは、戦闘機を撃墜されて太平洋を3日間漂流したとか・・・
CIA関連かあってMETAL GEARのスネーク並みに不死身だと思いました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%AF (ウィキペディアよりソリッド・スネーク)
Posted by toshi at 2007年04月03日 12:35
だって幼児誘拐殺人とか、少年法が適用されるのを計算ずくの未成年者の殺人とか、生かしておくのも税金が勿体無いと思います。人権団体に何と言われようが、そういうクズ(byギレン閣下)は地雷原除去作業にでも従事させて、被害者の味わった恐怖体験を少しでも理解させつつ社会奉仕させるくらいでちょうどいいと思うですよ。

パパブッシュ…カコイイ…。
Posted by deco at 2007年04月03日 14:09
地雷原除去作業・・・確かに良い政策かもしれません。精神科学の研究実験体とかetc まぁ、そんな人間に育てない事が大事ですよね。対処だけではなく根本的原因の解決って、校長先生が熱く語ってくれました。
Posted by toshi at 2007年04月03日 17:04
>まぁ、そんな人間に育てない事が大事ですよね。
確かにそう思います〜。
ほんの数%出てしまうシリアル・マーダーの人だけは、教育ではどうにもならないようなのでアレですが、別の言い方をすると病気の人でもあるわけなので、ちゃんと躾けられていない馬鹿ものこそ、未成年とか何とかで責任逃れができてほしくないものです。人権派の正気を疑うことが多いです(この辺に関しては心狭くて)。
Posted by deco at 2007年04月20日 23:14
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