2012年09月22日

松本清張乙女モード!◆書評『ガラスの城』

松本清張女性主人公ものといえば、米倉涼子様主演シリーズばっか思い浮かぶわけですが、実は原作というかご本人の著書を読んだのはこれが初めて。んで、この本を読んだ限りでは、原作版の『黒革の手帳』や『けものみち』は米倉様の存在が醸し出している『女版蘇る金狼』的なけれん味というか変なハードボイルドテイストじゃないんだろうなー、と勝手に想像した。ちなみに米倉様わざとらしい貧相なメイクと演技で2番目の手記の女性キャスティングで映像化してほしいです(これでも一応米倉様のファンです)。
で、せっかく複数視点の手記文学でもっと盛り上がりそうなのに、途中から何らかの理由で慌てて畳んだとしか思えない残念なラスト(すごい勿体ないって思った)には、むしろ余りに大胆すぎてびっくりした。
で、何でそうなったんだろう、と考えていて、「松本清張には乙女(ジャンルではなく本来の意味での)モードがあって、それが入ると女性主人公ものを書き始めるのだが、これは書いてる途中で突然乙女モードが抜けてしまって『女の心理がわかんなくなった』ってなって話を畳んだ」という説が私の中で浮上した感じの一冊でした。
いや、面白いことは面白いよ!(残念なラストも含めて)
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2009年04月13日

初めてのピンク映画だお!◆港岳彦脚本『イサク』映画版

昨日はイエスファンクラブ会員(会員数2人)の港岳彦さんシナリオの、『獣の交わり 天使とやる』を集団で観に行きました。
ピンク映画館といえば、ひじょーーーーに場末な場所だつうことは聞いてたので、何が起きるのかすごいワクワクしてたんだけど、20名前後の男女が集団で劇場に入ってったら、そりゃどっちかというと場を占領しちゃう形で何も起きんだろ、という残念な有様でした。

一昨日はオカマの人と喧嘩が起きたらしくてかなりくやしい。

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2009年01月29日

『イサク』◆映画化おめでとーです!

このブログを始めてからけっこうすぐ、ひょんなことからお友達になったぜんばさんこと港岳彦さんが、『イサク』という作品で「第4回ピンクシナリオコンクール」大賞になったとですよ。

これが港さん(呼び方変えるのまだ慣れないなー笑)のその時のブログ記事。


んで、シナリオ拝読しようと思ってたら、自宅警備員業の日々のせいで掲載誌を買い逃し。
「ギギ…!」とか思ってたところに

これですよ!

2/27よりいまおかしんじ監督、『獣の交わり 天使とやる』というタイトルで全国で上映だそうです!ぬげー!ていうかブラボー!

ちなみにミクシのコミュもあるお☆



なんでも「贖罪とキリストと奇跡の物語」だそうです。ブログによると「賞狙いというより、こういう映画を作りたい、こういう映画を投げかけたいと本気で思って書いたもの」とのこと。
そいえば港さんと友達になったのも、イエスがきっかけだったなー、とか思ったり、これは確かに今現在の港さんの全力で正面から戦ったものなんだろうな、とか思ったりで、私も本気で嬉しいです。理由は港さんがすごく真摯にシナリオ書いてることを知ってるし、このテーマを大事なテーマとして抱えていることも知ってるから。

そして私も、実はひそかに(キリストじゃないかもしれないけど)似た言葉で言い表せるような物語をいつかかきたい、って思ってて、でもそれは「いつか」じゃなくて「今」じゃなきゃいかんのだよなあ、とか思って、いい意味で「先越されたー!」って思ったのですた。くそー負けるもんか(笑)!



シナリオですが、3月頭発売の月刊「シナリオ」で、「イサク」の決定稿&港さんのインタビュー記事が掲載される予定、だそうです。今度こそ絶対買って読む。
そんでできるだけ映画観に行く!


みんなも観に行ったりシナリオ読んだりしよう!



遅ればせながら、港さん、受賞&映画化おめでとうございます!!





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2008年12月25日

「驚いちゃダメだよ 言葉が全て神だとしても」◆ジョナサン・キャロル『犬博物館の外で』書評

ジョナサン・キャロルは、私がわりと始終読み返している作家の一人で、なんだかんだいって付き合い長いなーとか思います。
『死者の書』(創元社推理文庫)を処女作に活躍している、ジャンル的にはホラー作家で、幸運にもこの本の刊行と同時にこの作家と出会ったようなものなので、時には「この人もう終わったな」とか思った時期もあったりしたのですが、先日最新作を読んでみたら、全然健在でした。嬉しい。
んで、私の中では彼はホラー作家ではありません。それについては後述します。

『犬博物館の外で』は、彼の初のシリーズ物の第4作目(で、シリーズ的にはいったん一区切りついてる)にあたり、珍しくラストにとてつもない光明を見ることができる作品です。
『光明が見えない』ことをもってホラーというなら、ホラーって狭いなーと思うし、この作品がホラーと言うならば、それはこの世に人智では及ばない力が働くことをもってそうと言っているのか、としか考えようがないのですが、ともかく、私はエンターテイメントとして書かれているであろう彼の一連の言葉の端々に、神の息吹を感じるのです。

ということで、あんまり纏まってないけど本題いきまーす。


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2008年06月12日

ほんとうの自分をとりもどすことと、ほんの少しの変化◆トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の11月』

未消化の書評&レポ予定▶

・やさい10周年ライブレポ
・大陽を盗んだ男(文太)
・バキ13巻(烈海王の脚が食われたことについて)



唐突に手に取った、生まれて初めてのムーミン原作が『ムーミン谷の11月』だったのですが

ムーミン一家が最初から最後まで出てこねええええ!


というすごい渋い構成の作品でした。
ヤンソンという人について人から話を聞く機会があって、すごい興味を持って原作にてを伸ばしたわけなんですが、プロフィールから伺えるヤンソン像が先にあってこの本を読むのはどうだったんだろうか、と、読み終わってからちょっと悩みました。

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2008年02月29日

「白い肉体」

ゴルゴ


…さすがさいとうたかを氏は違うと思いました。
ビッグ(笑)であるというのはこういうことなのではないかと真剣に思いました。
隅から隅までエクセレントの一言であります。
皆も各々舐めるように読むが良い、と思うのであります。
…で、何で「白い肉体」なんだろう…。
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2008年01月21日

えーそうなんだー泣◆Clemence Lhomme

こんなブログ記事を発見。

個人的には1stのClemence Lhomme(日本語版が一度出たらしくて、アルバム中の曲から抜き出した勝手な邦題『ラスト・タンゴ』ってタイトルで売られてる場合もあるから注意!)がすごい好きで、ふと思い出してこの人の他のタイトルも探して一応コンプしたのだけど(トータルでアルバム3枚だし)、なんかもう活動してない、という情報を得てしまうとなんかすごい残念です。

ちなみに

 ↑
1st収録曲のこのPVが最高であります。
私もこのドレス着たい。笑。
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2007年06月19日

異界は日常の中にこっそりと紛れていて◆恩田陸『ネクロポリス』 6/20加筆

栗山千明ちゃん目当てで見ていた『六番目の小夜子』の原作を読もうと思って手に取ったのが、恩田陸という作家との出会いで、一応経歴を読むとこの作品が日本ファンタジーノベルズ大賞に入賞かなんかしたことがデビューのきっかけになったそうだから、ちゃんと職業作家としての最初から立ち合ってることになるようです。

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2006年10月22日

勝新VS北野 新旧『座頭市』対決とF1ブラジル戦予戦

仕事しながら横目で勝新最後の座頭市映画を観ていたのですが、これ市としても晩年を迎えつつあるアウトサイダーの姿なんですよ。続きを読む
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2006年09月19日

必殺仕業人

せっかく気に入って見てたのに明日最終回(時代劇チャンネルで)。

最初はえらく貧乏臭いシリーズだなあと思っていて、剣之介がお歌に、晩飯の残り物を「それ明日のために取っとけ」とか言ってさりげなく貧乏アピールをする心憎すぎる演出には脱力しまくっていたものだったのですが、とうとう最後を迎えるとなると複雑な心境にかられて我ながらびっくりです。

つか、見始めた当初は全員大嫌いだったのに、何となく(中村主水除いて)愛着が湧いていたのにはマジびっくりです。

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2006年08月22日

『ゼロ時間へ』とか覚え書き◆アガサ・クリスティ

書評というほどの纏まった文章を書いてる暇がないので、自分が忘れない程度に。
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2006年07月21日

私の期待を返せ!笑◆映画『僕はこわくない』

昨日BSでやってたんで、今文芸作品系観るのしんどいかなーと思いつつ、結局観たのでした。
なぜならCMで「少年が秘密を持つことで一つ大人になる話」言うてて、どうやらその秘密というのが、地下牢みたいなところに幽閉されてる同い年くらいの少年で、キャッチコピーが「僕が絶対きみを守る」だったからでした(しかも大変リリカル風味で)。

こりゃきっと少年どうしの友情と秘密の共有と、そんで二人で危機に立ち向かう話なのかな、とか思うじゃないですか。

少年どうしの友情大好きな私としては、当然のように期待するじゃないですか。「君は天使?それとも人間?」とか言ってるし。笑。

粗筋は書いていいのか悪いのかわかりませんが、
(これからDVDとか借りて観たい人は以下を読まない選択肢があります)続きを読む
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2006年07月07日

前略切込隊長様★『もう1本!毛髪川柳』

毛髪

というわけで、コンビニで『範馬刃牙3巻』と一緒に本書を見つけ、つい引き寄せられるように買ってしまったのでした。

川柳に添えられたハゲイラストを見る度に、「私がこの仕事をやりたかった…!」と涙ぐんでしまうほどの楽しげな企画本なのですが、五月女ケイ子さんという方のイラストの、表紙のハゲから残り少ない髪が風になびいている様を見て、私みたいなヒヨッコには辿り着けない、ハゲの魅力を熟知した仕事ぶりにただひたすら頭を垂れるのでした。
いつか辿り着きたい。

そんなわけで、フサフサの隊長には不要かとは思いましたが、もしもの時に役に立つかもしれないのでお薦めさせて頂く次第です。
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2006年06月11日

今日こそ全部観れた!◇『プラトーン』というよりデフォー

でもウィレム・デフォーのシーンしかまともに見ず、結局まだ仕事やってた最弱なわたくし。

つか、これもビデオで持ってるんだからいつだって観れるのに、TV放映でやってるとなんか観たくなってしまう。劇場気分が味わいたいんだろうなー。
しかしさすがに一生分くらいはもう観てるので、どのタイミングでデフォー=エリアスが出てくるか把握してるのはいかがなものか(効率的だけど)。
そんで、最近イエスネタに事欠かなかったら、デフォーが妙に懐かしくなって、小説版も買い直してしまったのですが、禿しくどうでもいい無駄カットを残すくらいなら、激戦前夜のデフォー&主人公の会話をきっちり入れてくれた方が3億倍くらいは深い映画になったのに、と思うのでした。
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時をかける少女★細田守版

公式サイト
観に逝くしかない。

個人的には原沙知絵じゃなくて原田知世にやってほしかったなー、というのはまあ誰もが思うことじゃないかと思うけど、だからこそまあどれみさんの『どれみと魔女をやめた魔女』(これも細田)のキャスティングはむっちゃ貴重だっていう感じなのかなー。

しかし禎本絵がアニメになるとさりげなく細田チーム絵(っていうのが実在するのかわかんないけど、細田演出の時はわりと同じような絵柄におさまってる気がするから)というかデジ絵っぽくなってるのにはちと笑いました。
色指定と光の使い方なのかなー。

桃栗三年柿八年。
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2006年06月01日

デジ無印1話で大泣き◇『デジモンアドベンチャー』のこと

いやね、今日からANIMAXで放映始まったんですよ。
DVDも持ってるから、チェックする必要は物理的には無いんですが、毎週1話っていうのが本放送感覚でいいっていうか。
特に私はこの番組、途中から見出して、その前の部分はレンタルビデオで観たので、その思いは格別であります。

もう数年前に終わってる番組なので、ネタバレも何もないと思うので書いちゃいますが(これから初めて観ようと思ってて、展開を楽しみにしてるのでネタバレいやーんな方は、以下は読まないでください)。続きを読む
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2006年04月15日

還り着く場所、「物」の意思◇映画『戒厳令の夜』

なんつうか親父がいい歳して昇進しておめでとうありがとうとか桜が咲いたから花見だとかそんなんばっかで正直すごい人疲れしてます(ヒキーなので)。
つうかクリスマスにかこつけて肉祭りな香具師らは…とか季節のイベント毎に書いてる気がするけど、桜にかこつけて宴会する香具師らは全員この世から滅んでしまえばいいと思う。桜を楽しめ桜を。


滅ぶといえば、日本映画チャンネルでやってた『戒厳令の夜』って映画の最後の方はなんかすごいゆさぶられた。つかあふれた。

(このエントリは3/27に途中まで書いたものです。)続きを読む
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2006年04月01日

今日のヘイスティングス(『邪悪の家』続き)

今日といっても日付が変わった頃ですが。
TVでは『攻殻機動隊スタンドアローンコンプレックス』の最終回で、バト−がこれでもかつうくらいセンチメンタルぷりを発揮していた頃。

私はクリスティの『邪悪の家』の続きを読んでおりました。
ポアロが「いや私はセンチメンタルで…」と照れてみせると、ヒロインのニック・バックリ−が「見たところ、あなたよりヘイスティングスさんの方が余程センチメンタルだと思うわ」と。
調子に乗ったポアロが「実はその通りなのです」と、ヘイスティングスの愚直さ素朴さセンチメンタルさを「稀に見る美点を持つ人間」としてあげつらうので、耐えかねたヘイスティングスは「僕はセンチメンタルなんかじゃない!」と叫んだのでした。

この二人は本当に親友なんだろうか、と疑いたくなる楽しい二人です。

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2006年03月30日

ポアロさんとヒゲ(まだ読み始め)

最近アガサ・クリスティを徐々に読んでいて(最近まで一冊も読んだことがなかったのん)、自伝系→元メアリ・ウェストマコット名義物→マープル物と、図書館で見つける度に借りてきて、とうとうポアロ物を初めて読み始めました。
どうして読まなかったかというと、推理小説とハードSFはあんま読む習慣がなかったというだけなのですが、読んでみるとやたら面白いので、クリスティの名が今も燦然と輝いているのも納得できるような気がします。
私的には、自分が関心を持ってる時代を実際に知ってる(つうか婆ちゃんがヴィクトリア時代を生きた人だった)人の本なので、端々に出てくる習俗みたいなものが面白くてたまらないだけで、せっかくの推理ものでも全然推理を堪能しない駄目な読者なのですが。
しかも、ポアロはアニメでやってた『名探偵ポアロとミス・マープル』の里見浩太郎声のぽっちゃりオヤジが微妙にムカつくので好きじゃなかったのですが…。

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